名古屋インプラント歯科Blog | 最新の歯周病治療 矯正歯科/2021-10
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2021/10/29 (金)
前歯のクロスバイト
今回は、前歯に見られるクロスバイトについてお話しします。
クロスバイトの問題点
前回お話ししたように、クロスバイトは上の歯が下の歯を覆うという咬み合わせが、逆の関係になっています。
- 前歯においても、咬み合わせの動きが制限されます。
咬み合わせが一部逆になっているのでロックされてしまい、思う位置で噛めない。 - 審美的問題
上の歯が中に入り込んでいて、見た目が悪い - 歯周病、虫歯のリスクが高くなる
歯磨きが思うようにいかず、プラークが残りやすい。
治療方法
- 咬み合わせが逆転している部位にスペース不足がある場合には、歯列拡大やIPRによりスペースを確保する。
- ワイヤー・ブラケットによるマルチブラケット矯正治療をする。
- あるいは、マウスピースによる治療をする。
- 逆転が解消する時期が、咬み合わせしにくい、歯が動揺するなとで大変です。いったん逆転が落ち着くと咬み合わせしやすくなります。
2021/10/22 (金)
奥歯のクロスバイト
クロスバイトは、交叉咬合(こうさこうごう)ともいわれ、上下の咬み合わせが逆になっている状態です。通常、上の歯が下の歯に覆いかぶさっている(被蓋)のですが、それが逆になっています。
奥歯の場合
奥歯にクロスバイトが見られ、片方の側にだけある場合
- 顔が左右非対称でいがんで見えます。
- 非対称なため、咬み合わせが思うようにできません。食いしばりなども起こりやすい。
- 習癖、顎変形症、上下の歯数の不一致、アゴのアンバランスなどが影響しています。
両側に見られる場合
- 上下のアゴのサイズが違っている。
- 歯のサイズの不一致や歯数の不一致などが影響しています。
- 思うような咬み合わせの動きが出来ません。
治療方法
- アゴが変形していたり、上下のアゴのサイズが合わない場合、歯だけを動かして治療するのは困難な場合もあります。
- 顎変形症などは外科的な矯正も考慮に入れます。
- 軽度の場合には、ワイヤー・ブラケット矯正、インビザラインなどのマウスピース矯正を行います。
- アゴの変形が大きくならないうちに治せるケースでは、出来るだけ早期に見つけて治療することが大切です。
2021/10/15 (金)
矯正で使うリンガルボタンとは
リンガルとは舌側のことで歯の裏側の事です。
リンガルボタンは歯の裏側につけるボタンの事を言います。
リンガルボタンの使い方
リンガルと言っても歯の表側に接着してゴムをかけて使用することが多いです。前歯の表側には目立たないクリア色のプラスチックでできたリンガルボタンを使います。
- インビザラインなどのマウスピースで上の歯と下の歯に顎間ゴムとして使います。
- インプラントアンカーとゴムでつなぎ歯をけん引します。
- 上下の奥歯の挙上咬合を治すため、上と下の歯の表と裏にゴムをクロスにかけて使います。
- 上下の歯をしっかり咬ませるために、アップダウンのゴムをかけます。
- マウスピース矯正の時、浮いた歯をしっかりマウスピースに沿わせるために使います。
装着の仕方
接着部とボタン部は一体となっています。
- 歯を清掃してます。
- 表面のエッチング処理をします。
- 接着剤を付けて歯に接着します。
- 余剰な接着剤は固まる前にきれいにします。
2021/10/8 (金)
矯正治療は最後までする
矯正歯科治療は、期間がかかるため、途中で断念しないように最後まで続けましょう。
最後まで続ける理由
大体直ってきたのでこの辺でいいや、と安易に考えると、想定外の事態が起きます。
- 途中で治療を中断すると、後戻りが起こります。
- 咬み合わせも確立されておらず不安定なため、思わぬ方向へ歯が移動してしまうこともあります。
- 抜歯症例の場合には、作ったスペースを生かしきれず、歯が斜めに倒れてきたり、歯並びが重なっている部分とスペースが開いた部分ができ、上手く噛めなくなります。
- 治療を再開するには、治療途中まで動かした位置までもう一度戻し、そこから再開します。
- しかし、思うように戻らなかったり、スペースを再び確保することが出来なかったりします。
最初に立てた方針通り
- 計画通り、最初に立てた方針通り歯を移動することは、なかなか大変なことです。
- 途中で、骨癒着して思うように動かない、歯が傾斜してきたり、回転がなかなか取れないなどいくつかのハードルをクリアしていかなければならないこともあります。
- まして治療中断すると、時間と費用の浪費にしかなりません。
- 期間がかかる治療ですが、最後まで続ければ、良い結果を導きます。
2021/10/1 (金)
矯正治療はタイミングが大事
矯正治療をするには時期やタイミングがあり、効率よく治療するには大切なことです。
発育期
- まだ乳歯があり、体やアゴが成長期にある場合です。
- アゴのコントロールがある程度可能なのもこの時期です。
- しかし、積極的にワイヤーブラケットで仕上げするにはまだ時期尚早です。
- この時期には、永久歯への交換をスムーズに移行し、アゴのバランスを整える時期です。
- いわゆる第一期矯正治療の時期です。
- 習癖(指しゃぶり、口呼吸、舌癖など)は骨格まで影響が及ばないように早期に取り除くことを目標とします。
- 本格的な矯正治療をより容易にする事も可能になります。
- 比較的簡単な装置を用い、発育の時期を見計らって治療をします。
第二期治療
- すべて永久歯に生え変わり、本格的な矯正治療を行う時期です。
- 抜歯、非抜歯などは良く熟慮して最終判断をします。
- 下アゴの成長の最終時期は、男性の場合20歳ころまで注視する必要があります。
- 矯正器具は、歯磨きしにくくなる場合があるので、できるだけ短期間で終えられるようにタイミングを計ります。