名古屋インプラント歯科Blog | 最新の歯周病治療 矯正歯科/2021-11
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2021/11/26 (金)
あとちょっとアゴのスペースが足りない
矯正治療をする際、アゴのスペースが足りないケースが多く、抜歯ケースを避けたいという要望が多く聞かれます。
どれくらいスペースが足りないのか
- 模型で歯のスペースとアゴのスペースを比較してどれだけのスペースが不足しているのかを計測します。
- レントゲンや診査事項を参考に後方移動や側方拡大など、どのくらいのスペースを確保できるかを慎重に検討します。
- 6mm以上のスペースが不足している場合、残念ながら抜歯ケースを選択することが多くなります。
- しかし、それほどでもない場合、最終ゴールの状態をよくご相談して治療を進めていきます。
あとちょっとは、IPR
- 拡大や後方移動でも、あと少しのスペース不足が生じる場合、IPRという方法があります。
- IPRとは、Interproximal Enamel Reduction の略で、エナメル質をわずかに薄く削り、歯と歯の間の隙間を作る方法です。
- インビザラインなどのマウスピース矯正では、0.25mm以下の支障の生じない範囲で歯を薄く削ります。
2021/11/19 (金)
インプラントアンカー矯正は便利
インプラントアンカー矯正とは、矯正用のインプラントを埋め、それをアンカー(固定源)として利用する矯正歯科治療です。
メリット・デメリット
メリット
- ヘッドギアなどの大型の矯正器具を使わなくても済みます。
- 今まで難しかった方向への歯の移動が可能になりました。
- 移動するときのロスがなくなり
- 抜歯しなくても矯正治療の可能なケースが増えました。
- 外科矯正を回避かる可能性があります。
デメリット
- インプラントを埋め込むための手術が必要です。
手術と言っても、スクリュータイプの場合、少量の麻酔をして、ネジを歯肉の埋めるために5分程度の時間で終わります。 - 概ね14歳以下の子供には使えません。
子供はインプラントアンカーがしっかり骨に定着しないためにすぐに外れてしまいます。 - 清掃を丁寧にする必要がある
プラークが多いと歯肉が腫れ、最悪の場合脱落することもあります。
便利な点
- 抜歯ケースで前歯を後退させる場合
通常、前歯と奥歯でエラスティックゴムをかけると、前歯を後退することにより奥歯もある程度前に動いてしまいます。
インプラントアンカーを用いた場合、前歯のみ後退させることが可能でロスがありません。 - 奥歯の圧下
奥歯を圧下(根の方向に移動)するためにはイプラントアンカーを利用します。この装置を用いなければ難しい治療です。 - ヘッドギアを使わなくてもよい
顎外固定装置と言われるヘッドギアは、帽子をかぶり、口の外にまで延ばしたワイヤーにゴムを掛けて引く装置です。それが口の中だけで済む小型の装置でも可能になります。
2021/11/12 (金)
ヘッドギアという矯正器具
子供に使うことが比較的多い矯正器具で、上の奥歯を後方に移動したいときに用います。
ヘッドギアの使い方
- 上の第一大臼歯にワイヤー(インナーボー)を引っ掛け、アウターボー(ほっぺたの外側に回り込むワイヤー)と頭にかぶった帽子の止めをゴムで引っ掛けます。
- ゴムの力で上の第一大臼歯を後方へ移動していきます。
どのような時に使用するのか
- 出っ歯(上顎前突)を引っ込めたいとき
上の臼歯部を奥に引っ張ることで順番奥へ移動し、前歯を引っ込めます。 - 上下前歯の間に隙間(オープンバイト)がある時
ヘッドギアで引っ張る方向を上方(ハイプル)に向けます。
上の奥歯を沈める方向に動かすことにより、オープンバイトを治していきます。
ヘッドギア以外の方法
- 大臼歯を後方移動するため、インプラントアンカーを立てエラスティックで引いていきます。
口の中だけで済み、現在ではこちらの方法を多用します。
但し、14歳以下ではインプラントアンカーが定着せずにすぐに外れるため、小さいお子様には不向きです。 - マウスピースで治療する
インビザラインで上の奥歯を3mm程度動かすことは比較的容易です。
それ以上になるとマウスピースにひずみが出来き十分に移動できないことがあります。
※ いずれの方法も、後方に移動するためのアゴの余裕があるかを良く診断した上で治療を開始します。
2021/11/5 (金)
生え変わり時期の歯並び
小学生の時期は、乳歯と永久歯がみられ、「混合歯列期」と呼ばれています。
上前歯の生え変わる時期
- 上の前歯は、乳歯と比べずいぶん大きくなります。
- 生え変わると一番目に付く部位なので、方向、位置などが気になります。
- 良くあるのが前歯が傾斜していたり、間に隙間があいていたりします。
- 通常、中切歯のわきの側切歯が生えてくると隙間が無くなり、傾きも変わってきます。
治療を要するケース
- 上下のアゴの位置関係が悪い場合、発育期にコントロールが必要になります。
- 上の歯が中に入り込み、クロスバイトの状態の場合には、噛むたびに歯の摩耗が起こるので治療が必要です。
- 指しゃぶり、舌癖、口呼吸などの習癖がある場合にはそれを取り除きます。
- 早期に乳歯を失ってしまった場合、永久歯が生えるスペースが無くならないようにします。
側方歯が生え変わる時期
- 歯の萌出順番には、個人により異なりますが、上の犬歯が後になるケースが多いです。
- スペースが足りなければ八重歯になることが多く、中にはあごの中に埋伏してしまうこともあります。
- 下の小臼歯は舌側に倒れる場合もあります。
- 様々なケースがあり、状況に応じて治療の介入をします。