calendar 名古屋インプラント歯科Blog | 最新の歯周病治療 矯正歯科/2020.04
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2020/4/24 (金)
リテーナーの必要性
リテーナーとは、矯正治療をした後に、後戻りを防止するために装着する保定装置です。
リテーナー(保定装置)の役割
- 保定装置は、矯正治療後にその位置に歯が留まるようにするために装着します。
- 歯が移動してしばらくは、歯の周りの骨が安定していません。
- 骨と結合する歯根膜線維は、ゴムのようなもので引っ張って移動すると元に戻る力が働きやすくなっています。
- 歯を移動する治療は動的治療、保定は静的治療と言われています。
- 歯が動いていないからと言っても、保定装置は大事な役割を果たしているのです。
どのくらいの期間はめるのか
- 治療の程度にもよりますが、大きな移動、回転などを加えると後戻りしやすいので、長期間はめていた方がよいと考えられます。
- 1年程度を目安にできるだけ長いほうが、後戻りは少ないです。
- 下の前歯の裏の固定式針金も保定装置の一種ですので、気にならなければ装着を続けましょう。
2020/4/17 (金)
矯正治療の限界を考慮して治療
どのような歯並びでも矯正治療で希望しているように治るとは限りません。治療には限界があります。その範囲内でできるだけ希望の位置に近づくような治療、バランスの取れた位置への移動を行います。
矯正治療の限界とは
- わかりやすく言うと、限界は、アゴから歯が逸脱しない位置です。
- 後方への移動も、セファロレントゲン上のPTVラインというものに限界の位置が規定されます。
- 片方のアゴがもう少し移動が可能でも、上下の咬み合わせの関係で片方の限界の位置止まりになることもあります。
限界を超えると
- 歯がアゴの骨が逸脱すると、根元が長くなり、動揺が増します。
- もしその場は治ったかのように見えても、後々、歯周病が進行しやすくなり歯を失う恐れもあります。
- 無理な力を加えて歯を動か像とすると、歯根が吸収することもあります。
- 特に上の前歯の裏には、口蓋という硬い骨があり注意が必要です。
- 顎関節にも不具合を起こすこともあります。
- 従って理想を追い求め過ぎて、あとで後悔しないように、よくご相談の上、矯正治療を開始しましょう。
2020/4/10 (金)
上下の歯の数に違いがある場合の矯正治療
元々歯がない、あるいは抜歯して歯がなくなった場合、上下の歯列の歯数に違いが出てきます。
通常の矯正治療
- 上下のアゴのどちらかに歯がないと、咬み合わせが合いません。
- 従ってあるべき歯の場所にスペースを作り、矯正治療後にインプラントやブリッジで修復をします。
- 欠損している歯が何本かに及ぶ場合には、義歯を作成することもあります。
特殊なケース
- 例えば、ガタガタな歯並びの場合、その度合いが強ければ抜歯ケースのこともあります。
- そのような場合には、欠損歯があれば、そのスペースを利用して歯並びを整えることが可能な場合もあります。
- たまたま下アゴの前歯が1本ない場合、上下のバランスがとれ、咬み合わせが整うこともあります。
- 不正咬合やアゴのバランス、咬合の状態により、個々のケースに応じて、じっくり考察を行い、矯正治療の計画を立てることが必要です。
2020/4/3 (金)
矯正力による歯の動きの違い
同じように矯正力をかけけても歯の動きに違いがあり、動かせたい方向により矯正力のパワーが違ってきます。
矯正力
- ゴムやワイヤーを使って矯正力をかける場合、その歯根の形態や歯根の面積により動きが違ってきます。
- 前歯の歯根は円錐形をしており、どちらの方向にも向きやすい(回転すると後戻りしやすい)と言えます。
- 臼歯部の歯根は、2根、3根、中には4根あります。
- 歯を何本も束ねて動かしているようなもので、方向によっては傾斜歯どうしやすくなります。
- 傾斜移動すると全体を動かす歯体移動に立て直すのに手間がかかります。
- 矯正力が強ければ傾斜移動を起こしやすくなります。
動かしたい方向
- 理想的には、三次元的な方向に自由に歯が動くとよいのですが、動く方向には得手不得手があります。
- また、スペースがないと動いてくれません。
- 固定源としている歯は動かず、動かしたい歯だけ動いてくれればよいのですが、力学的にも両方動きます。
- そのようなことを考慮に入れて、動かしたい方向にいくように矯正力を加えていきます。